Daphileで「ネットワーク資格情報の入力」

Daphileで「ネットワーク資格情報の入力」

Windows11、Daphile共有フォルダーをアクセスしようとデスクトップに置いてあるアイコンをクリックしたら、「ネットワーク資格情報の入力」というダイアログ(キャッチアイ画像)が表示されました。

普段はこんな入力なしにエクスプロラー画面に入れるのに「変だなぁ」と思いながら、とりあえずWindowsのIDと暗証番号で入ろうとしたが駄目。

Daphileの管理画面はこういう具合に表示されるので、ネットワーク接続に問題は無いようです。

ラジオとストリーミングは聞けるが、Daphile共用ファイルに置いているCDリッピング音源は聞くことが出来ない。

メッセージを良く読んで、共有フォルダーのIDと暗証番号を要求しているらしいと分かる。「そんなもん、設定したかなぁ」という状態なので、ググる。「【Daphile】DaphileがインストールされているPCを無線LAN接続(Wifi接続)でネットワークへ繋ぐ設定方法」という情報を発見。早速、チェックしてみました。

「なるほど。ここに隠してあったわけね」と納得。しかし、こんな情報をインストール時に入力した覚えはないので、ディフォルトでこうなっているのですかね。暗証番号もディフォルトでは secret1234 と入っていました。

やれやれと思い、早速、ユーザー名と暗証番号を入力。

ところが敵は手強い。こんどはこんな画面が表示されエラーになります。

診断ボタンをクリックしても、「問題を特定できませんでした」とつれないご返事。

“Daphile ネットワーク資格情報の入力” の検索で表示されたサイト(結構な数がありました、Daphile って人気ソフトだったのですねぇ、ビックリ ^^)を片端からチェックしたが、こういうエラーにつながる情報はありません。

ようやく「どうも Daphile 側の問題では無いようね」と気が付き、”Windows 共有ファイル アクセスできない”などでググり直す。Windowsでこのトラブルは当たり前と見え(^^;;;、大漁です。山ほど検索の網にひっかかりました。

DaphileはX86ハード対応のLinuxサーバ用にカスタマイズされた音楽システムです。外部(内部も?)からのコントロールはLMS(Logitech Media Server)ベースですので、Webから行うことになります。僕の環境は、Daphile+Celelonタイプのハードによる共有サーバ(多分Samba)とWindows11の共有クライアントサービスを使いアクセスしているわけです。

ハードソフト共に構成の変更はしていませんが、前日にWindows11のアップデートを行っているので、これが怪しいと考えました。
最終的に検索キーワードに “Windows11 アップデート”を入れることで、ようやく正解にたどり着きました。”Windows11 ファイル共有 アクセスできない”の寄り道で、大漁の解説のサイトから良くできたサイトをいろいろ発見したので、ご紹介してみましょう。

ファイル共有の仕組み – Server サービスと Workstation サービス –
マイクロソフトによるWindowsを使ったファイル共有システムの基本的な解説。

ご本家によるものですから、分かりやすく良く書かれています。

共有フォルダにアクセスできない時の接続方法
All About のページ、初心者向けに書かれています。

Windows10対応ですが、この内容だと11でも同じ。

共有フォルダにアクセス出来ない時の対処法
ITエンジニア記録館というサイトの記事。2025.02.22更新、Windows11対応。

個人のサイトだと思いますが、最新の情報をベースに素晴らしい内容だと思います。Pingを使った接続確認とか、smbのバージョン確認とか書かれています。中級者向け。

共有フォルダにアクセスできない時の原因と対処法
Buffalo(共用ディスクの提供メーカー)のサイトの記事。

自社のディスクがちゃんと使えるようにするためのページなので、IT知識の無い人にも理解できるよう、丁寧に書かれています。しかし残念ながら突然Daphileが繋がらなくなったための解はありません。
もう一社、IOデータ社を調べてみる。

残念ながら見つかりません。ただ、「エラーを特定できません」をキーワードにこんなページを発見。

「組織のセキュリティポリシーによって非認証のゲストアクセスがブロックされているためこの共有フォルダーにアクセスできません」または「エラーを特定できません」と表示される

残念ながらこのページの記述もあてはまらない。ただ、終わりの近くにこんな引用がありました。

上記対処を行っても改善されない場合や、「gpedit.msc」を実行してもグループポリシーエディターが起動できない場合は、こちらの手順もご確認ください。

このリンク先「FAQ30200 30227 30023の対処方法のつづき」が正解でした。

要するに、レジストリをいじり
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\LanmanWorkstation
のAllowInsecureGuestAuth(安全でないゲスト ログオン)を有効(x01)にすれば、いいようです(設定が無い場合は新規に作成)。
調べたら、AllowInsecureGuestAuthについてはマイクロソフトのこのページ(AllowInsecureGuestAuth)に詳しい解説があります。

また、解決法については、マイクロソフトのこのページ(Windows 10 のエクスプローラーから共有フォルダーにアクセスできない)にIOデータサイトと同じ記述があります。

また、このページ(【Windows11 24H2】共有フォルダにアクセスできない)では、この問題がWindows11のアップデートが原因であることの解説と対処方法についても詳しい記述があります。

セキュリティの重要性はよく理解出来ますが、不意打ちで、突然、音楽を聴くための要になるディスクが使えなくのは困ったものですね。

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